世界の学校ランチ事情① 「急進化」のアメリカ

突然ですが、日本のお弁当が海外で「芸術品」と呼ばれているのをご存知ですか?

初めて日本のお弁当を見た外国人の多くが「まるで芸術作品みたい、食べるのがもったいない」と驚くほど、日本のお弁当文化は世界的に見ても特別なものです。

では、海外の高校生は実際に何を食べているのか。今回はアメリカ編をお届けします。

◆アメリカの高校生ランチ事情◆

「りんごとサンドイッチを持参」——そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、今のアメリカはかなり様子が変わっています。

かつての定番だったピーナッツサンドは、今や昔の話。アレルギーの影響で持ち込みを禁止している学校が多いというから驚きです。

持参スタイルに代わり、徐々にカフェテリア(食堂)形式が普及。現在はカフェテリアでの購入が主流で、ハンバーガー・ピザ・チキンナゲットなどが定番メニューとなっています。

そして近年、さらに大きな変化が。もともと低所得家庭を除いて有料だった給食が、コロナ禍の2020〜22年度に連邦政府の緊急措置で全生徒に無料提供されました。「所得に関係なく全員に給食を」という考え方が、このとき全米に広まったのです。

連邦レベルの無償化は2022〜23年度に終了したものの、これを機に各州が独自に動き始めます。カリフォルニア州・コロラド州・メイン州などが2022〜23年度から恒久的な無償プログラムを開始し、現在は9州が実施中。2025〜26年度からはニューヨーク州も加わり、経済格差に関係なく食事を取れる環境づくりが着実に進んでいます。

数十年間、大きな変化のなかった日本のお弁当事情と比べると、アメリカのランチ事情は今まさに急激な変革の真っ只中なのです。

次回は別の国のハイスクールランチ事情をお届けします。

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